サウナ室の寸法を決めるとき、いちばん最初に突き当たるのが「壁からどれだけ離すか」と「天井高が足りるか」です。ハルビア本国が公表している11機種分の数値を、1枚の表にまとめました。設計・改修のご検討にお使いください。
数値はすべて「最小」です。これより詰めることはできません。逆に、余裕を持たせるのは問題ありません。
| 機種 | 型式 | 出力 | 適用体積 | 側面 | 前方 | 背面 | 天井まで | 最小天井高 | ストーン最大 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| デルタ3 ブラック | D36E | 2.7kW | 1.5〜2.7㎥ | 10mm | 10mm | 10mm | 900mm | 1,700mm | 11kg |
| キップ6 ブラック | KIP60E | 5.5kW | 4〜7㎥ | 50mm | 30mm | 0mm | 1,100mm | 1,900mm | 25kg |
| キップ8 ブラック | KIP80E | 7.4kW | 6〜11㎥ | 100mm | 30mm | 0mm | 1,100mm | 1,900mm | 25kg |
| シリンドロ6 | PC60E | 5.5kW | 5.5〜9.1㎥ | 100mm | 100mm | 100mm | 950mm | 2,000mm | 80kg |
| シリンドロ プロ132 | PC132E | 13.2kW | 11〜20㎥ | 100mm | 100mm | 100mm | 550mm | 2,000mm | 140kg |
| シリンドロ プロ26 | PC260E | 26.4kW | 25〜50㎥ | 100mm | 100mm | 100mm | 750mm | — | 220kg |
| クラブ12 | K12G | 11.6kW | 10.3〜18.5㎥ | 50mm | — | 100mm | 1,400mm | 2,000mm | 60kg |
| クラブ15 | K15G | 13.8kW | 12.6〜22㎥ | 50mm | — | 100mm | 1,400mm | 2,000mm | 60kg |
| クラブ プロ | K25G | 29.6kW | 37〜51.8㎥ | 200mm | 100mm | 200mm | 1,500mm | 2,000mm | 100kg |
| レジェンド125 | PO12E | 11.6kW | 12.2〜22.5㎥ | 100mm※3 | 100mm | 150mm | 1,100mm | 2,000mm | — |
| レジェンド15 | PO15E | 13.8kW | 15〜29.7㎥ | 100mm※3 | 100mm | 150mm | 1,250mm | 2,000mm | 220kg |
数字を並べると、機種選びの分かれ目が見えてきます。
側面・前方・背面すべて10mmで納まるのはデルタ3だけです。三角形の断面でコーナーに収まるので、1畳ほどの空間でも成立します。最小天井高1,700mmという数字も11機種で唯一で、天井の低い改修案件で効いてきます。
背面0mm、つまり壁にぴったり付けられるのはキップ6とキップ8の2機種だけです。他の機種は背面に100〜200mm必要なので、その分だけ有効面積が削られます。ベンチの取り方に直接影響します。
シリンドロ・クラブ・レジェンドはいずれも最小天井高2,000mmです。マンションや既存住宅の改修では、この2,000mmが確保できるかどうかが最初の関門になります。足りない場合はデルタ3(1,700mm)かキップ(1,900mm)が候補です。
サウナヒーターの表面は200℃を超えます。壁に近づけすぎると、木が炭化して発火に至ることがあります。離隔距離は、その事故を防ぐためにメーカーが実験して決めた数字です。「少しくらい」で詰めてよいものではありません。
逆に、離隔距離を守るためにヒーターを部屋の中央に寄せると、ベンチが取れなくなることもあります。だから設計の順番は「入れたいヒーター → 必要な離隔 → 残る有効面積 → ベンチの寸法」です。この順番を飛ばすと、出来上がってから座れないサウナになります。
私たちは岩手で900件以上の薪ストーブと、サウナの施工をしてきました。図面の段階でこの数字を確認しておけば、あとで作り直す必要はありません。図面をお送りいただければ、こちらで確認してお返しします。
いいえ、短くできません。ヒーターガードは人が触れてやけどをするのを防ぐための部材で、壁への熱の伝わりを減らすものではありません。壁との距離を詰めたい場合は、遮熱板(パーツ一覧に掲載)を使う方法がありますが、機種ごとに条件が変わるためご相談ください。
離隔距離で機種の候補が絞れたら、部屋の容積から必要な出力を確かめます。
設計者・工務店の方からのご相談も承っています。平面図をお送りいただければ、入る機種と必要な離隔をお返しします。費用はかかりません。
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