カタログや動画では、熱は伝わらない。だから私たちは真冬のフィンランドへ行き、凍った海に入り、煙のサウナで汗を流してきました。これは、その記録です。
「HARVIAのサウナは良いですよ」と言葉で言うのは簡単です。でも、その良さの根っこにあるフィンランドの暮らしを知らずに売るのは、違うと思いました。氷点下の空気。凍った湖。薪の煙の匂い。湿度。サウナ室でのトーク。休憩時に火を囲んで話す時間。そしてフィンランド/ヘルシンキ/ユバスキュラ、さらにはリトアニアまで行ってきました。HARVIAの本社があるユバスキュラでは、多くの勉強をさせていただきました。全部本国から学び、この目で確かめてから岩手のお客様に届けたい。そんな思いと、時間をいただけるチャンスをいただいて、行ってきました。
ヘルシンキでは、真冬でもサウナと海水浴(アヴァント)が日常でした。港に浮かぶ海上サウナ、氷の海に切られた入水口、サウナ上がりに暖炉を囲むラウンジ。「ととのう」という言葉が生まれるずっと前から、この国の人たちは同じことをやり続けています。



















中部の湖水地方へ。湖畔のサウナで温まり、湯気の向こうに凍った湖を眺める。そして雪の森の中に、ハルビアの本社と工場はありました。世界中に熱を届けるブランドの原点は、静かな湖と森の国そのものでした。
















朝、薪サウナの煙突から煙がまっすぐ立ち上る。夜、雪明かりの中にサウナの看板が灯る。フィンランドの冬は暗くて長い。だからこそ、火と熱のありがたみを誰よりも知っている。岩手の冬と、よく似ていると思いました。


















雪があり、凍える空気があり、火のありがたみがある。フィンランドで確かめてきたのは「岩手でこそ、本物のサウナが活きる」という確信でした。凍った湖の代わりに、岩手には雪の庭がある。氷の海の代わりに、キンと冷えた外気がある。本場の体験を、岩手の暮らしに合わせて設計し直す。それが、現地を歩いてきた私たちにできる仕事です。
フィンランドで体のなかに入ったものを、東北の現場に持ち帰っています。本体サイト saunatostove.com に、施工事例やサウナの暮らしをまとめています。